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第38話 霧

مؤلف: 瘴気領域
last update تاريخ النشر: 2026-07-13 12:54:11

 南の街道を外れ、道なき道を進んで5日が過ぎた。

「わ、また川ですね……」

「渡れる浅さでまだマシだったな」

 糸を括り付けた屍喰しくい蝶の後を追いかけているのだが、その道程に人間への配慮など当然ない。獣道すらない深い草むらをかき分け、ちょっとした崖をよじ登り、そして今回のようにざぶざぶと川を渡ったりしてきた。

「くそ、腰まで濡れちまったな」

「さすがに水が冷たいですね……」

 ようやく川を渡りきったところで、アイラから「くちゅん」とくしゃみが出る。サイラスもわずかに身体を震わせながら、ブーツを脱いで溜まった水を捨てていた。

「風邪を引いたら洒落にならん。火を起こして服を乾かすぞ」

「はい!」

 幸い、川原には乾いた流木がいくつも転がっていた。薪にできそうなものを手分けして拾い集め、焚付用に枯れ草も回収する。石を積んで簡単な竈門を組み、火打ち石で着火した。ぱちぱちと爆ぜる火が濡れた身体を温める。

「ついでだ。少し早いが晩飯にしちまおう」

「今日はここで野営ですかね」

「もう少し進んでおきたい気はするが……ま、服の乾き具合と相談だな」

 川の水を鍋に汲み、焚き火にかける。干し肉や
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